数字

9:25

 2話サブタイトル。「第9章25節」を意味する。
 元ネタはヨハネ福音書09:25か。『彼答えて曰く、「かのお方罪人なるか否か我には分からず。ただ一つ分かっている事、我盲人なりしが今は見えるという事なり」』
 プロスペロの第9章25節には、【ファイアボール作戦 或いは、新たなる希望】が記されている。

英字

a.k.a.

 「also known as」の略。「またの名を〜」。

LBL音響爆弾

 レイヤー・バイ・レイヤー音響爆弾。第6話で人類がテンペストの塔を攻撃する際に使用した爆弾。鋭い音がする。音波によってEMPと同じ様な効果を発揮。
 ファイアボールマラソンではイルカやクジラが音波でコミュニケーションをする事との関連性が示唆された。
 元ネタはルービックキューブの有名な解法である、LBL(レイヤー・バイ・レイヤー)法か。ルービックキューブを3層と捉えて、層毎に揃えて行く。現在最速。

芋煮会

 日本の主に東北地方で秋に行われる行事。野外に集まってサトイモを使った鍋を囲み、親睦を深める。

イルカ

 水棲哺乳類。とても愛らしい。テンペストの塔のデータベースに拠ると、約4万8千年前まで、地上で2番目に賢い生物だった。因みに人類は3番目。元ネタは『銀河ヒッチハイクガイド』らしい。という訳で1番目は多分ネズミ。
 13話の最後の最後に、イルカの鳴き声がするらしい。
 日本には数件ほどイルカ料理を食べれる店がある。特に、静岡県東部や沖縄で食べれるらしい。味は微妙で、匂いが独特(血生臭い)とか。

イボログ

 ファイアボール公式ブログ。略してイボログ。ファイアボールのトンチンカンな魅力と最新情報をお伝えしてくれる筈。
 書いてる方はハイペリオン岩田さん。タイトルの絵とロゴは横内なおきさんに依る。
 http://www.disneychannel.jp/dc/program/anime/fireball/blog/

ヴィントシュトレ・フォン・フリューゲル

 Windstille von Flugel. Windstilleは無風、凪を意味する。ドロッセルのお父上。劇中では既に亡くなっており、遺された娘ドロッセルの教育と護衛を最優先事項として、ゲデヒトニスにプログラミングした。
 彼の統治によって国は長く平和な状態が続いていた。人類との間の戦争を終結させる事を願っていたが、果たせなかった。

ウラノス国

 ドロッセル達の住む国。ドロッセルはこの国のテンペスト領を統治している。
 元ネタはギリシャ神話の天空神。ガイアの息子にして夫。クロノスの父。天王星の名前でもある。
 プロスペロ、ベリンダ等、ドロッセル周りの用語には天王星の衛星の名前繋がりのものが多い。

エンケラドゥス

 ドロッセルのご近所さんのユミル=テミルが住む屋敷。
 テンペストの塔と同じく、周りにはイプシロンと呼ばれる城下町が広がっており、その更に周りには大砂漠が広がっている。
 元ネタはギリシャ神話のギガンテス(巨人)の1人。土星の衛星の名でもある。

大川透

 ゲデヒトニスの声優。1960年鹿児島生まれ。
 渋い脇役や、クールな役を演じる事が多い。『攻殻機動隊 S.A.C.』のサイトー、『鋼の錬金術師』のロイ・マスタング、『ひぐらしのなく頃に』の富竹ジロウ役等で有名。

オブルチェフ

 Obruchev. お屋敷に伝わる飛行ユニット。
 第3話にて登場。ドロッセルのドレッサーの前に置かれていたとか。
 踵に3度の衝撃を与えたら翼を展開した。これは『オズの魔法使』の、ルビーの靴(3度行き先を唱えながら打ち鳴らすと、行き先へ飛んで行ける)が元ネタ。因みにオズの魔法使いの主人公の名前はドロシー。

カポエイラ

 ブラジルの格闘技。
 3話の00:20〜28でドロッセルが見せる動きは、ジンガと呼ばれる、カポエイラの基本となるステップ。
 又、11話冒頭でドロッセルが見せる一連の動作もカポエイラである。

川庄美雪

 ドロッセルの声優。茨城県出身。アフレコは別録りだったそうな。あの棒読みっぽい演技は指示されてのものである。
 『機動戦士ガンダム00 2ndシーズン』のヒリング・ケア、『ジェニーはティーン☆ロボット』のステファニー役、『ハリー・ポッター』のチョウ・チャンの吹き替え等。

クセルクセス

 Xerxes. 第4話のゲデヒトニスの呼称その1。
 古代ペルシャの王様。有名なのは1世の方。ギリシャへ戦争を仕掛け、デルモピュライの戦いでスパルタ王レオニダスを敗り、斃した。

グリニッジ

 greenwich. 祈祷ユニット。
 タカラトミーアーツのガチャ、SRファイアボールにて初のお披露目。初めて情報が出た頃は、SR先行バージョンと表記されていた。
 イボログに掲載された資料に拠ると、2008年8月25日には既にポリゴンモデルが存在していた様だ。
 名前の元ネタはグリニッジ天文台(Royal Greenwich Observatory)と思われる。ロンドン郊外のグリニッジ地区に在る。
 航海の支援を目的として作られた天文台。するとお嬢様の持ってる杖は六分儀か望遠鏡がモチーフだろうか。
 筆者にはミッキーマウスに見える。

ゲデヒトニス

 Gedachtnis. Gedachtnisはmemoryを意味する。
 フリューゲル家に使える執事。
 ハイツレギスタ社製で型番はTauri 34。Tauriは牡牛座のラテン語属格形で、牡牛座はゼウスの化身の牡牛を由来とする。
 瞳の色はクリムゾン・レッド。ゲデヒトニスの眼は軍用パーツの流用で、世界がネガティブなものとして見えてしまう様になっている。
 製造時の設定年齢は50才だが、実年齢は20800才(メルクール暦何年時点でなのかは不明。第2話の48666年時点が濃厚か)。
 重量は248100グラーブ。グラーブはキログラムの古い呼び方なので、若しかすると248.1tかも知れない。
 エアロビクスをしながら針の穴に糸を通せる。
 時代遅れの重機だが、「モノは大切にしよう」というフリューゲル家家訓により、一度もアップロードされていない。4本足。マフラーの様なものが生えており、劇中では今のところ1度だけ黒煙を吐いた。
 背面ソケットから屋敷の管理システムに接続可能。ソケットの上の方には「人生に疑問を感じたら、燃料を確認せよ」という家訓が記されている。
 趣味は清掃(主に浴槽のぬめり取り)と、スキンケア。
 5本目の足を欲しがっている。
 主治医による性格分類は、「付箋の無駄使いはやめよう、と付箋に書いて貼っておくタイプ」
 ドロッセルの亡父ヴィントシュトレ卿には2万年以上仕えていた。ヴィントシュトレ卿に遺された娘ドロッセルの教育と護衛を最優先事項としてプログラミングされている。
 C.V.は大川透。

このごろ私、変で御座います

 5話のゲデヒトニスの台詞の一つ。この後に続くドロッセルの「どうしたものか」という台詞と合わせて、『山口さんちのツトム君』のパロディと思われる。

郷里大輔

 シャーデンフロイデの声優。1952年東京生まれ。
 凄みを感じさせる悪役で定評がある。『ガンダム』のドズル・ザビ、『Ζガンダム』のバスク・オム、『キン肉マン』のロビンマスク、『ドラゴンボール』の牛魔王、『TVタックル』のナレーション等が有名。

砂漠は生きている

 13話に於けるシャーデンフロイデの台詞の一つ。
 元ネタはディズニーのドキュメンタリー映画『砂漠は生きている』か。米国の砂漠に棲む生き物達を記録した映画。アニメではない。

サマルカンド

 第9話「バタフライ」でのゲデヒトニスの呼称その1。
 ウズベキスタンの古都。其の美しさから「青の都」と呼ばれる。世界遺産に登録されている。

サンチョ・パンサ

 7話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 『ドン・キホーテ』に登場する、ドン・キホーテの従者。

シシカバブー

 1話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 ひき肉の串焼き。日本ではインド料理のものとトルコ料理のものが混同されているらしい。
 主な作り方は、ラム肉をミンチにしてクミン等の香辛料と混ぜて捏ねまくり、串に付けて焼くというもの。

シャーデンフロイデ

 Die Schadenfreude.ドイツ語で「ひとの不幸は蜜の味」。直訳すると「危害を加える喜び」だそうな。命名はドロッセル。
 猿型ロボ。5話、8話で聞こえた鳴き声の主。
 腹部には「1万年後でも最先端」と、後頭部には「痛みを心に押し込むと、臭みが体からにじみだす」と、それぞれドイツ語で書かれている。
 C.V.は郷里大輔。

小管弦楽とオルガンのためのプロスペロ変奏曲

 ゲデヒトニスが神妙に語り始める時とかに掛かってた曲。

人類

 ロボットに対して反抗し、その貴族政治を終わらせようとしている。被支配種族?
 テンペストの塔のデータベースに拠ると、4万8千年前の時点で、地上で3番目に賢い動物だった。
 人類とロボットは過去同じ言語で話していたらしいが、今では微妙に異なった言語になっている様だ。
 我々と同じ人間なのか不明。
 人類の全てがロボットに反抗しているのか、それとも今尚仕えている者が居るのかも不明。

スラックス

 slacks. 英語で「ゆるい」「ゆるんだ」の意。4話でのゲデヒトニスの呼称その2。
 長ズボンの事。

田中リエ

 今作のゲストデザイナー。玉座(バルタザール)の模様のデザイン、メインタイトルのデザイン等を手掛けた。

タンホイザー

 2話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 ワーグナーの歌劇『タンホイザー』か、その主人公、タンホイザーをさすと思われる。
 官能に溺れたために恋人もろとも命を喪った吟遊詩人。
 因みにタンホイザーゲートはフィリップ・K・ディックのSF小説『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』原作の映画『ブレードランナー』でロイ・バティ役のルトガー・ハウアーがアドリブで言った台詞に出てくる言葉で、『トップをねらえ!』等で使われている。

チグリスユーフラテス

 13話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 チグリス川とユーフラテス川の事だと思われる。両河の下流域にはメソポタミア文明が栄えた。
 メソポタミア文明の建築物であるジッグラトはバベルの塔のモデルとなったとされる。

デュラムセモリナ

 3話のゲデヒトニスの呼称その1。
 デュラム小麦から作られる小麦粉の事で、名称は「デュラム小麦の粗挽き粉」と謂う意味。コシが強いとか、こね易いとかで、パスタに最適。イタリアでは、乾燥パスタにデュラムセモリナ以外の小麦粉を使う事は法律により禁じられている。

伝書ビーム

 テンペストの塔(お屋敷)の屋上にある大きな機械。
 ドロッセルはこれを使うのが嫌らしい。

テンペストの塔

 ドロッセル達の住む塔。「お屋敷」とも呼ばれている。周りにはイプシロンと呼ばれる城下町が在り、更にその周りには砂漠が広がっている。砂漠には人類の軍隊が駐留しており、ロボットとの間に激しい戦闘が起こっている。
 ブリューゲルの『バベルの塔』を思わせる外観をしている。床は白と黒の市松模様で、大理石製ぽい。
 夜間はサーチライトが夜空を照らしている。
 その防衛システムは、412箇所の監視カメラと、139箇所に及ぶ何かを誇る。
 ペット不可。
 10話では雨が降っており、雨漏りしていた。
 2日よりも短い間隔で舞踏会が開かれているらしい。
 元ネタはシェイクスピアの劇『テンペスト』。登場人物の多くが天王星の衛星の名称の由来となっている。

ドロッセル

 Drossel von Flugel. Drosselはツグミ、Flugelは翼という意味。フルネーム(?)はDrossel JUNO-XIV Heizregister fursten von Flugel.
 フリューゲル家の19代目当主。ウラノス国のテンペスト領を統治する、ハイペリオン。
 ハイツレギスタ社製で型番はJUNO-XIV。JUNOはローマ神話の家庭を司る女神。サトゥルヌスの娘で、ユピテルの妻。製造時の設定年齢(処理能力設定)は14歳だが、実年齢は不明。
 瞳の色はオーシャン・ブルー。
 重量はりんご179個分。
 湯上りの目眩、および乗り物酔い演算シミュレータを積んでいる。
 頭のツーテールは様々なユニットに換装可能。
 可愛くて美しくてエロいという絶妙のバランスでデザインされてると此れを書いてる人は思う。
 腰の後ろ側にソケットぽいものがある。
 胸の所にFIRMENGRUPPE HEIZREGISTER(ハイツレギスタ企業グループ)、
 後頭部にでっかくFLUGEL(フリューゲル家のロゴ)、
 右ツーテール前面に、「Auch bei Langeweil nicht ohne ihre Erlaubnis offnen!(『退屈でも許し無しには開くな!』か?)」、
 左ツーテール後ろ側にJUNO
 右踵にGEFAHR(危険)、と書かれている。
 他にもふくらはぎの後ろ側や右ツーテール後ろがわ下部にも何か書いてある。
 動きがいちいちモデルっぽい。そして可愛い。
 興味があるものは、「かわいい」という概念と護身術(主に空手、と彼女が信じているもの)で、愛玩動物(喋る猫がいい)と魔法のステッキを欲しがっている。
 主治医の性格分類では、「長電話をやめよう、という内容の電話に3時間を費やすタイプ」
 テンペストの塔と呼ばれる屋敷に住んでいる。屋敷の外には出た事が無い。父の遺した書物型記憶装置プロスペロで外の世界について学んでいる。
 ファンの中での愛称は「ドロ様」、「ドロちゃん」、「お嬢様」等。
 C.V.は川庄美雪。

ハイツレギスタ

 HEIZREGISTER. heizenで「暖める」、registerに「温度調節装置」という意味がある。
 ドロッセルやゲデヒトニスを造った会社。

ハイペリオン

 Hyperion. 人類を支配するロボットの貴族。ロボットの貴族達は自らをロボットとも貴族とも呼ばず、ハイペリオン(高みを行く者)と自称している。
 ハイペリオン達の間では、より変わった名を持つ事が、より気が利いているとされている。ドロッセルという名は、どちらかというと平凡な名らしい。
 元ネタはギリシャ神話のティターン神族の太陽神。ウラヌスとガイアの息子。土星の衛星の名前でもある。

ハイペリオン岩田

 アニメ「ファイアボール」公式ブログ、「イボログ」の記事を書かれてる方。
 ウォルト・ディズニー・ジャパン所属でファイアボール宣伝担当。貴族ではないそうだ。

パキャマラド

 pas camarade. 5話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 童謡「クラリネットをこわしちゃった」の有名なフレーズ。歌うときは「パッキャマラード」と歌う。「オ パキャマラド(au pas camarade)」で「友よさあ行こう」とか「足並み揃えろ仲間達」という意味が在る。
 第5話でのゲデヒトニスの呼称その2である「パオパオ」も、「クラリネットをこわしちゃった」のフレーズが元ネタだろう。

バタフライ

 9話サブタイトル。元ネタは「胡蝶の夢」なのだろうか。
 9話には蝶が登場するが、ゲデヒトニスは蝶の事をバッタと勘違いしており、ドロッセルは鳥だと勘違いした。登場した蝶はモルフォ蝶のメネラウスモルフォと思われる。ゲデヒトニスの中から出て来たが、飼っていたのだろうか?

バルタザール

 ドロッセルの亡父、ヴィントシュトレの玉座。8話にて登場。ドロッセルにはちょっと大きい。座り心地は「夢のよう」とか。
 元ネタは新約聖書に登場する東方の3博士の1人、バルタザールか。イエスの誕生を祝福し、乳香(神権の象徴)を贈った。

バルセロナ

 Barcelona. ゲデヒトニスの3話での呼び名その2。
 スペインのカタルーニャ州バルセロナ県の県都。スペイン最大の港湾都市。
 サグラダ・ファミリア等、アントニオ・ガウディの残した建築物が多く在る。

ビビデバビデ

 6話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 元ネタはディズニーの『シンデレラ』の挿入歌の一つ、『ビビデ・バビデ・ブー』か。

ヒレサンド

 9話でのゲデヒトニスの呼称その2。
 ヒレ肉のカツをパンで挟んだサンドイッチ。

ファイアボール

 本作タイトル。
 ファイアボールは、遠い未来の極ありふれた惑星で、2体のロボット達の日常会話が繰り広げられる、「コミュニケーションの困難さ」をテーマとした作品である。

ファイアボール作戦 或いは、新たなる希望

 プロスペロ第9章25節に記載。一部を引用すると、
無機、有機、全ての生命体から、あらゆる劣等感を取り除き、彼らが特別な理由が無くとも幸福感を抱くための、一度も実行された事はないが、史上もっとも残酷な軍事作戦―――あるいは、この世界と対峙する際に必要なテーブルマナー

 又、シャーデンフロイデの言葉に依れば、「遠い昔……遠い昔、世界は一つだった。機械と人は同じ言葉を話し、花は歌い、木々は踊り、砂漠は生きていた」といった様な事が書かれていると考えられる。

福地仁

 メカデザイナー。1966年東京生まれ。今作ではキャラクターデザインの他、飛行ユニット「オブルチェフ」や玉座「バルタザール」等の小物のデザインを手がける。
 2006年の9月の時点でドロッセルとゲデヒトニスのポリゴンモデルが出来ていたので、少なくともこの2機がデザインされたのは2006年9月よりも前なのだろう。
 『グラヴィオン』の敵メカのデザイン、機動戦士ガンダム00のユニオンやAEU陣営のMSデザインで有名。

フリューゲル公爵のためのカンタータ 第19番

 毎回冒頭で流れるお馴染みの曲。

プロスペロ

 PROSPERO. ドロッセルの亡き父が遺した書物型記憶装置。名称は「PROgrammed Sequence of Primary Education for RObot」の略称である。
 本の形をしているのはロボットが人類の真似をする事を美徳としている為。
 膨大な情報が収められており、フリューゲル家家訓(その9割がテーブルマナーについて)、施政の為の地域伝承(嘘あり)等が記されている。全体としてテーブルマナーについて書かれた本である。
 表4にはでっかくフリューゲル家のロゴが金色の浮き彫りで描かれている。
 イボログに拠れば、表紙(恐らく背表紙)に「Anthropologie XIV(人類学14巻)」と記されている。
 シャーデンフロイデに依れば、「この世界の始まり、はたまた、その世界とあの世界、或いは科学と迷信、その間に横たわる何がし、等について書かれている」
 元ネタはシェイクスピアの戯曲『テンペスト』の主人公プロスペローか。魔法書ばかり読んで魔道師となったミラノ大公。又、天王星の衛星の名前でもある。

プロフェシー

 7話サブタイトル
 7話は2006年秋には既に完成していた(放送開始は2008年春)。公式サイトで先行配信された回でもある。
 prophecy. 「予言」を意味する英単語。

ベリンダ

 11話でドロッセルが装備しているヘッドギア。おしゃれユニットの一つだろうか。水色のリボンがついており、大変愛らしい。
 蒸気っぽいものを吹き出していたので、激しい運動用の装備だろうか?冷却器とか。
 画面を見る限り、ドロッセルの頭部両側の耳(?)っぽい黒いでっぱりに嵌めて装備している様だ。
 元ネタはイギリスの詩人アレキサンダー・ホープの擬似英雄詩『髪盗人』のヒロインか。天王星の衛星の名前でもある。

ホイサッサ

 2話でのゲデヒトニスの呼称その2。
 童謡『お猿のかごや』に出てくる特徴的なフレーズ。昔から日本に在る掛け声らしい。
 尚、モーツァルトの『魔笛』第1幕の、アリア「おいらは鳥刺し」には「heisa, hopsassa!」というフレーズが登場し、日本人には「はいーさ、ほいさっさ!」と聞こえる。

マンゴスチン

 8話でのゲデヒトニスの呼称その1。
 東南アジアはマライ原産の木。オトギリソウ科。果実は果物の女王と呼ばれる。

御船麻砥

 今作のゲストデザイナー。飛行ユニット(オブルチェフ)の表面の模様のデザイン等を手掛けた。
 漫画家。代表作は『ヤオヨロズガール』か?2009年3月より、ゼロサムWARD(一迅社/奇数月16日発売)で「アクマゼルマ」連載開始!

メイド

 テンペストの塔に勤めるメイド達は、邪魔にならぬようステルスユニットによって目視できない様になっている(ゲデヒトニスには感知できる様だ)。人類なのかロボットなのかは不明。
 10話にて、7965名居たのが、4274名解雇されて、3691名になった。
 10話の水溜りに全く影響を与えなかった事から、(ジェットやプロペラ式以外の)浮遊型か、足が細くて長いタイプである事が伺える。

メルクール暦

 劇中で使われている暦。メルクール(Merkur)は商業神マーキュリー(水星)を意味する。
 1年が何日なのかは不明。
 劇中との出来事との対応↓。何故か必ず8年か16年刻み。
 48650年 第1話 その水棲動物をみよ
 48666年 第2話 9:25
 48682年 第3話 イルカが飛んだ日
 48690年 第4話 セントエルモの火
 48698年 第5話 前頭葉の惡魔
 48714年 第6話 ゆるぎないこころ
 48730年 第7話 プロフェシー
 48746年 第8話 座面の猿
 48754年 第9話 バタフライ
 48762年 第10話 終着駅
 48778年 第11話 侵入者たち
 48786年 第12話 虚像の眼
 48794年 第13話 夢の生まれる場所

ラスプーチン

 12話でのゲデヒトニスの呼称其の1。
 グリゴリー・エフィモヴィチ・ラスプーチン。ригорий Ефимович Распутин. ロシアの怪僧。シベリア、チュメニ州ポクロフスコエ村出身の祈祷師。

ロボット

 貴族政治を行っていたが、人間の反抗に因りそれも終焉を迎えようとしている。作品世界における支配種族?
 ファイアボールマラソンに拠ると、実際にものを食べたり脂が咳き込んだりするのかは定かではないが、人類の行動様式に大変興味が有り、其の真似をする事を美徳としているのは確からしい。
 ロボットと人類は過去同じ言語で話していたらしいが、今では微妙に異なった言語になっている様だ。

ユミル=テミル

 フルネームはユミル=テミル・スッツングル(Ymir-Themir Suttungr)。Ymirは北欧神話の天地の基となった巨人で、Suttungrは霧の巨人の1柱、知恵の蜂蜜酒を占有していた。「ユミル=テミル」という名前はロボット界では粋なものらしい。
 ドロッセルのご近所さんで、文通相手。「エンケラドゥス」と呼ばれるお屋敷に住んでいる。
 ユミルもスッツングルも土星の衛星の名前でもある。エンケラドゥスも土星の衛星で、ユミル=テミル周りの用語には土星の衛星の名前繋がりが多い。

横内なおき

 公式ブログ「イボログ」のタイトルの絵とロゴを描いた人。
 漫画家。絵柄が特徴的。代表作は「サイボーグクロちゃん」。

ワンダーフォーゲル

 Wandervogel. 直訳すると「渡り鳥」という意味。1896年にドイツで始まった運動で、青少年で野外活動(歌を歌ったり)するというもの。
 日本では1933年に普及が開始され、1935年に立教大学ワンダーフォーゲル部が発足。
 現在、日本のワンダーフォーゲルは野外(それも山とか)で泊り込みで野外活動をするという、比較的ハードなものになっている。

脚注


101020 update